最終更新日 2024年3月21日
船橋市の基本情報
千葉県にある船橋市は2016年の10月現在で人口が62万人おり、中核市としては最大の人口となっています。
中核市は政令指定都市の1つ下の部類となっており、都道府県の事務的な権限をある程度委譲してもらえるようになります。
政令指定都市は50万人以上の人口があれば、移行することができることから、政令指定都市に最も近い都市とも言えます。
人口が多い理由は立地条件にあります。
船橋市は、東京都心、千葉市のほぼ中間に位置し、東京へ仕事に行くのも千葉方面に仕事へ行くのも最適な場所です。
公共交通機関としてはJR総武線、武蔵野線、京葉線が通り、地下鉄東西線、東葉高速鉄道、京成線、新京成鉄道など様々な電車が通っており、色々な地域へのアクセスが可能です。
こうしたことも船橋市に住みたい人が多く表れる理由でもあります。
人口の伸び方を見ても、1970年以降から右肩上がりを続けており、1970年から見ればほぼ倍の人口となりました。
海に面したレジャー都市
船橋市は海にも面しており、三番瀬と呼ばれる干潟は東京湾の中でも有数の広さであり、一時期は埋め立ての心配もありましたが、最近では三番瀬の再生に向けた努力が様々な行政、民間の手で行われ、自然を守る活動が進んでいます。
海もあれば、森もあるなど自然が凝縮されているのも魅力につながっています。
三番瀬の近くは埋め立てられた地域もあり、そこには数多くの商業施設が立ち並び、全国的にも有名です。
以前船橋市に存在した施設で有名なのが船橋ヘルスセンターです。
今で言うところのスーパー銭湯にプールやレジャー施設が備え、屋外ステージなどでは有名アーティストのライブ、国民的なテレビ番組の公開収録などが行われました。
その後、地盤沈下の抑制のため温泉の汲み上げをストップさせられ、結果として閉店に追い込まれると、跡地は商業複合施設へと変貌を遂げ、今に至ります。
商業複合施設は今でこそ当たり前であり、毎年のようにオープンし、多くの人がにぎわいますが、開業当時の1981年は大変珍しく、当日は雨の中4万人が列を作り、25万人が訪れる大盛況となりました。
ここを軸として、近くには様々な施設が誕生し、訪れる人はさらに増えています。
以前あった施設では、屋内スキー場も全国的に有名でした。
当時は世界最大の屋内スキー場として話題となりましたが、元々10年限定の営業だったこともあり、赤字に転落することは一度もなかったにもかかわらず、惜しまれつつ閉鎖されました。
他にも、日本1号店となったお店も多く、話題性の高さという点でも船橋市は他の市町村とは一線を画しています。
意外と知らない遺跡跡
文化的な観点からこのエリアをみると、市内における遺跡の多さも特徴的と言えます。
干潟があったこともあり、市内には竪穴式住居、貝塚があったことから旧石器時代にはすでに人が住んでいたことが明らかとなっています。
このため、市内の至る所に遺跡が存在し、数多くの土器が出土されています。
名産品でいえば、三番瀬のり、つくだ煮が有名ですが、全国的に有名なのが梨です。
特に梨の妖精として独自に地域おこしに貢献したゆるキャラが大人気となり、公認キャラクターではないにもかかわらず、全国的な知名度を獲得し、船橋の梨を日本中にアピールしました。
多方面な場所から船橋の知名度アップに貢献したこと、交通アクセスの良さ、自然に囲まれている地形、環境などが重なり、物件を買って住みたい街ランキングにおいて、目黒などの都内の有名エリアなどを差し置いて1位になりました。
長く移住したい街としての認識が高まっていることの表れでもあり、今後の成長が期待されます。
他にも魅力満点!
他にもギャンブル場が多くあり、閉鎖したもののオートレース場はオートレースのメッカとして有名でした。
また、競馬は中央競馬、地方競馬それぞれが存在する数少ない自治体にもなっており、愛知県名古屋市のような大都市ではない自治体がそれぞれの競馬場を抱えているというのは珍しいと言えます。
また、1981年にできた複合商業施設の近くに競馬場があり、最近になってナイター競馬を始めたことでそれまで足を運んだことがなかった人を取り込むなど大きな賑わいを見せ、大きなレースが開催される日などは周辺の施設にも人が来るようになるなど相乗効果が見込まれています。
農業や工業、商業だけでなく、各方面においてにぎわいを見せている自治体は大都市圏ならばあるものの、政令指定都市ではない都市としては極めて珍しく、今後政令指定都市に移行してもおかしくはないスケールを誇っています。
今後周辺地域との合併による政令指定都市への移行というものが考えられていますが、単独でも移行できるため、イニシアチブを握って検討が行われています。
物件を買って住みたいと思わせる魅力、そして、一度は訪れてみたい場所がたくさんあるのが船橋であり、今後もその勢いはとどまることなく、さらなる話題の提供、魅力のアップが見込まれています。