数が次第に増加している女性政治家

最終更新日 2024年3月21日

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女性政治家の数は近年増加しています。
ですが、昔から女性の政治家の数が多いわけではありませんでした。
数が少なかった理由の一つとしてあげられるのは、政治に参加しにくかったことです。
20世紀の前半までは、男性だけが選挙に参加できる国が多く、選挙権だけでなく被選挙権も男性に限られている国が非常に多くありました。
そのために女の人は政治家になるどころか、議員を選ぶ権利もありませんでした。

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状況が大きく改善されたのは第2次世界大戦後

このような状況が大きく改善されたのは、第2次世界大戦が終結した後です。
戦争を境に世界中の多くの国で、女性参政権が認められるようになりました。
女性参政権が認められるようになったことで、政治に関心を持つ人も増えてきました。
それまでは女の人が政治に参加することはあまりなく、もしあったとしても血縁や世襲の関係で参加することがほとんどでした。
ですが、こうした状況は大きく変化することになり、その原因の一つとなっているのは人間が平等で自由であるという考え方の普及です。
こうした考え方は男女の平等という考え方を多くの人に広める理由にもなりました。
その結果として女性参政権が多くの国で実現するようになりました。

女性参政権が世界で初めて認められたのはニュージーランド

女性参政権はヨーロッパなどの先進国でまず実現されました。
女性参政権が世界で初めて認められたのはニュージーランドです。
ニュージーランドでは19世紀に女性参政権が実現していて、1893年から国政選挙において女の人の選挙権が認められるようになりました。
これは当時としては非常に画期的な出来事であり、男女に関係なく選挙に参加できるようになったことにより、多くの人が政治に関心を持つようになりました。
女性参政権を要求する運動は20世紀になってからも大きくなり、その後もいくつかの国で女性参政権が実現しました。
第1次世界大戦が勃発する前にはオーストラリアなどの国でも女性参政権が実現し、フィンランドやノルウェーなどの北欧の国でも、女性参政権が認められています。
ですが、第1次世界大戦までは世界各国でも女性参政権を認めている国は非常に少数でした。

第1次世界大戦中に女性の役割が重視されるようになった

女性参政権がより多くの国で実現したのは、第1次世界大戦の後のことです。
第1次世界大戦の後で、多くの国で女性が政治に参加できるようになったのは、第1次世界大戦中に女性の役割が重視されるようになったからです。
戦争をおこなっている時にそれぞれの国では男性を兵隊として戦場に送り出していたため、工場などで働く男性の数が減少していました。
こうした人手不足を支えていたのが当時の女性でした。
戦場に行っていない男性のかわりに女性が工場などで働いたことにより、社会における女性の役割が大きく見直されるようになりました。
第1次世界大戦の後に女性参政権が認められるようになったのは、カナダやドイツなどの国です。
オーストリアやポーランドなどの国でも女性参政権は認められるようになりました。

イギリスで初めて女性に選挙権が実現したのは1918年

イギリスで初めて女性に選挙権が実現したのは1918年のことです。
この時は30歳以上の人に限り選挙権が認められました。
男性と同じように21歳の女性にも選挙権が認められるようになったのは、1928年のことでした。
アメリカで女性参政権が認められるようになったのは1920年のことで、憲法を改正することにより女性も政治に参加できるようになりました。
日本でも第2次世界大戦以前に、女性参政権を求める団体が作られています。
こうした参政権の拡大が、女性政治家が多くの国に誕生するきっかけになっています。
第2次世界大戦後に欧米以外の国にも女性参政権が認められるようになったことで、世界の広い地域に女性政治家が誕生するようになりました。

イラクやクウェートでも2000年代になると女性参政権が実現

20世紀が終わっても女性参政権を認めていない国がいくつかありましたが、イラクやクウェートでも2000年代になると女性参政権が実現するようになりました。
世界の中には女性の政治家の割合を多くするために、特別な制度を採用している国もあります。
フランスでは国会議員の数が男性と女性で同じ数になるように決められています。
女性政治家の数が増加すると、女性閣僚の数も多くなっていきました。
政治の中心の役割を女性が担うことも多くなり、これまで以上に女性の役割が注目されるようになっています。
女性は一国の首相を務める国も出現し、女性の政治家はより一般的なものになっていきました。
内閣総理大臣になった人はまだいませんが、日本でも女性の政治家が要職を担当することが多くなっています。
国会の議長に女性政治家が任命されたこともあります。
また与党以外の政党で、女性が党首を務めたこともあります。

まとめ

国政以外でも多くの女性政治家が誕生しています。
地方議会の議員として活動していつ女性の数も増えていて、地方自治体の中には女性議員の割合が他府県より多い自治体もあります。
地方自治体の長として活動している人もいます。
さまざまな政治の場面で活躍しています。