保育士の事をどれくらい知っていますか?

最終更新日 2024年3月21日

保育士の仕事は、仕事内容や給与面などの違いが非常に大きい

私の周りには保育士をしている友人が何人かいます。

その人達の話を聞くと「保育士」と一口に言っても、仕事内容や給与面、人間関係等の違いが非常に大きいという印象を覚えます。

専門学校を卒業して保育所に就職する人もいれば、大学を卒業して保育所に就職する人。

人によっては大学や専門学校に行くこと無く、資格だけ取得し知り合い紹介で保育所に就職する人など。

様々ななり方があります。

しっかりと完全週休二日制でボーナスもあり、家賃補助(都外の特定の地域によっては自治体が家賃全額負担という場合も)もあるなんて場合もあれば、激務で薄利、人間関係でも女性の多さからいじめなどが日常茶飯事的に行われて心の病になり退職、なんて場合もあります。

あくまで一例で、言ってしまえばケース・バイ・ケースになってしまいますが。

私自身が耳にしてきた事からですが、実際どちらのケースが多いかというと後者のケースの方が多いという印象が見受けられます。

子供と遊ぶのが好き、子供の世話をするのが好き、保育士を目指す方というのは大半がこういった思いから、が大半です。

ですが実際に保育士になり、なったまでは良いものの様々な問題に直面し、想像とかけ離れた仕事に、職場を去る方はたくさんいます。

職場を去る理由のひとつに「モンスターペアレント」の問題がある

その中の一つに「モンスターペアレント」の問題があります。

子供が遊んでいる最中に少しの傷でも生まれれば「きちんと子供を預かるという自覚がない」「他人の子供を預かっているという自覚があるのか」などと言われ、実際には預かっている子供は外で遊ばせた方が良いと分かっていても怪我、もとい親御さんからの叱咤を恐れて室内でおとなしくさせておく選択しか取れない保育士の方もいます。

親御さんが指定した時間に子供を引き取りに来ず、予定の時間が来ても子供を預かりっぱなしで残業する事を余儀なくさせられる、なんてケースもあります。

その場合の残業代は出ないというケースが多いと聞きます。

これにつながるのが薄利・激務です。

もちろんこれだけのケースではありませんが。

朝早くから夜遅くまで働くとなると、保育所で働き始めた最初はいいものの、年齢を重ねていくとともに体力も減っていき激務に耐えられなくなってしまう場合もあります。

昔のように「寿退社」がすぐ出来る時代でもありません。

そうなると勤務時間を削減するか、他の保育所に転職するか、辞めるかになってしまいます。

いじめ、も女性社会という点から多くおきます。

新しく入った子に面そうな仕事を押し付けたり、普通の会社で言うところのお局様がいたり、小さないじめから大きないじめまで、後を絶ちません。

言うことを聞かない
問題を挙げていけばキリがないのかもしれません。

先程も挙げましたが、「保育所」という職場が環境の悪いものとは一概には言えません。

どうしても多かれ少なかれ差は産まれてしまいます。

地域によっても差は生まれますが、自分が、自分自身に合った保育所に就職出来るかは運の要素も大きいと思います。

事前にその保育所の周りの噂や、そこに子供を預けている親などから話を聞くことも有効な手段ではあると言えますが、やはり自分がそこに入る以上の手段はありません。

一番重要な人間関係は、自分の目で見て感じないと分からない

賞与の有無や家賃補助の有無などの福利厚生は事前確認が可能ですが、一番重要な「人間関係」は自分の目で見て、肌で感じないとわからない部分です。

始めて就いた保育所だと基準がわからないので、仮にいじめに近いような出来事があっても「そういうものか」と思うことしか出来ないかもしれません。

周りの友達が一般企業に就職していて、同じように保育所に就職している仲間がおらず、自分の働いている保育所と比較が出来ず、自分の保育所が良い環境なのか悪い環境なのか分からないという場合です。

ネットなどの情報でしか知ることが出来ないので、きちんと自分の保育所の環境がわかりません。

他の社会から見ても珍しい、ほとんど女性という社会です。

基準を自身が辛いと思っているのかどうか、という点におけばわかりやすくなります。

数々の問題はありますが、そういった劣悪な環境の保育士から、別の保育所に転職して環境が良くなり仕事を続けることが出来たという方もいます。

どの業種でも同じことが言えることではありますが、環境を変えるということは今の保育所に満足していない方たちにとっての生きる手段とも言えます。

保育士の仕事は、実際には他の業種と同じように様々な闇が存在する

聞いただけでは子供の世話をして子供と遊んでてお金を貰える、という向いている人にとっては転職のような職場に聞こえるかもしれませんが、その実深く掘ってみると他の業種と同じように様々な闇が存在します。

女性らしくて楽しそうな仕事かもしれませんが、実際に自分がハッピーマムなどの保育所で働こうとする場合は就きたい保育所がどういった保育所なのか等、きちんと調べた方が良いかもしれません。

自分の周りに保育所で働いている方がいれば、その方はどういった環境なのかはわかりませんが辛い環境で働いている可能性があるかもしれません。