精神障害者施設の入居条件とは

最終更新日 2024年3月21日

将来的に自立を目指しているという方に向けた施設サービスの一つに、あん福祉会のような精神障害者グループホームが挙げられます。
一般的にグループホームと聞くと高齢者が入るものとイメージされる方は多いですが、精神障害者向けのグループホームには幅広い世代の方が利用しており、その名感は若い世代も多く利用しています。

あん福祉会のスタッフ募集について

精神障害者グループホームとは

そもそも精神障害者グループホームとは、生涯のある方が必要な支援を受けつつ、共同生活を送ることができる地域の中にある施設のことで「共同生活援助」の通称となります。
この共同生活援助は地域生活支援事業と自立支援給付の2つで成り立っている、障害者総合支援法で定められた障害福祉サービスの一つであり、食事から入浴までの介助や生活相談といった日常生活に欠かせない支援を提供することを指します。
実際にグループホームで入居者のサポートをしてくれるスタッフは、主にサービス管理責任者や世話人、そして生活支援員となります。
このグループホームの入居者は、昼にグループホームから勤め先に通勤をしたり一般企業へ就職を目指し、技術と知識を身につける為の障害福祉サービスである就労移行支援に通うことになり、社会交流の場を提供する地域活動支援センターの活動にも参加すれば、公私での自立を目指すことが可能です。

グループホームへ入居するための条件

ではグループホームへ入居するための条件はというと、この施設では障害者を対象とする共同生活援助と認知症を患う方が対象とする認知症対応型共同生活介護の2つに分けられ、精神障害者が該当するのは前者の共同生活援助となります。
主に統合失調症といった知的障害や精神障害がある方が数多く利用している特徴があります。
この施設に入るには障害者手帳を持っており障害支援区分に認定されていることが必要で、さらに入居者が自立を目指すことを目的としているため、障害者支援サービスを受けることで地域で支障なく生活できることが入居条件となっています。

グループホームに入居可能な対象疾患

では実際にグループホームに入居可能な対象疾患として挙げられるのが、統合失調症にうつ病などの気分障害、アルコールやギャンブル依存症、てんかんや高次脳機能障害などが挙げられます。
さらに知的障害の特徴として、発達期に発症する発達障害の一つであり知能検査によって確認可能な知的機能の欠陥があることや、適応機能が明らかに欠落しており18歳までの発達期に起こることが定義とされています。

この適応機能とはお金の管理や食事の準備、対人関係といった社会性価値を営む上で必要な要求を適切に果たす機能です。
症状は知的機能と適応機能の両面で判断がされており、軽度と中等度、重度と最重度に分類され男女比はわずかながら男性が多いといわれています。
グループホームによっては入居対象車となる生涯の種類であったり、重症度に違いがあるので入居希望の場合は必ず施設の確認を行いましょう。
重度心身症障害者であれば日中活動サービス支援型への入居のみが可能な場合や、知的障害者のみが入居可能なところまで場所によって対象者は大きく違います。
確認の方法は市区町村の担当者やケアマネージャーに相談をすることで、現在入居可能なホームを探すことができます。

入居期限に制限が設けられている場合

そして注意事項としては入居期限に制限が設けられている場合です。
グループホームには入居期間の制限がないものを滞在型と呼び、制限のあるものを通過型と呼んでいます。
この通過型は将来的に自立を目指す人が入ることを目的としているので、基本として3年間の利用期限が設けられていることを正しく理解しておく必要があります。

グループホームに検討する際に気になる家賃について

では実際にグループホームに検討する際に気になるのが家賃となりますが、東京都内にある基本2年で自立を目指す短期利用の通過型と、時間をかけてゆっくりと自立を目指す滞在型の2種類があるところでは、家賃が54,400~71,700円で入居時に家賃2ヶ月分の敷金が発生します。
さらに光熱水費には11,000円に日用品費を5,000円を月初に預かることで3ヶ月に1回の実費精算となります。
全国の中でもこの家賃やその他諸々の費用は地域によっても大きく異なり、秋田県秋田市にあるところでは入居は女性限定で、18~64歳までの知的障害と精神障害、身体障害のある方が対象となり、家賃は19,000円で食費1食あたり朝300円で夜は400円となります。
水道光熱費が15,000円で日用品費はかかりません。
国からの補助金を利用すれば合計で45,000円になるなど、住んでいる地域によっても大きく違いがあるため入居を検討しているなら、グループホームの特徴やかかる費用、入居対象かを確認した上で選ぶことが大切です。

まとめ

病院を退院しても症状は改善になくならないことも多い障害は、家族と離れて自立したいと思ってもそれに不安を感じてしまう方も多いようです。
将来社会復帰を目指すならグループホームを頼ることによって必要な支援が受けられ、自分のペースで自立生活に取り組むことができるようになります。
担当のケアマネージャーや市区町村の担当者と相談して、入居に適しているホームを探してみましょう。